一ヶ月前の車高調整取付は問題だらけだった
2024年3月23日。前回の車高調取り付けからちょうど一ヶ月。この日は自分自身でリア側の車高調の高さ調整を行った。
スイフトにRS-Rの車高調整を取り付けたとき、自分でも組み方やバラし方、セッティング手順がわかるようにと思って、ショップのメカニックが実際に作業するところを見学しながら、撮影もいろいろな角度から行っていた。
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今思えば、この取り付けの際にも「そんなものなのかな。。。?」と疑問に感じていた点はいくつかあったのだが、その時はメカニックの邪魔にならないように配慮していたので、その流れに任せたのだ。
取り付け作業自体は車体分解からノーマルの取外し、車高調整のサスペンション一式取り付けまで、一時間ほどで終了だった。取り付け後にメカニックの人がほんの数十メートルほど乗ってみて、異音もしないしまっすぐ走る。問題ないということで、そのまま帰宅した。
さすがに取り付け直後ショックやバネ自体も固くて馴染んでいなかったので、少し違和感はあったが、数日間ほどよく走り込んでステアリングを入れていけば硬さは落ち着いて減衰調整もできると考えた。
しかし、7〜10日、阪和道の中高速コーナーやいつも練習場所にしている南港、郊外の山道にあるテスト区間を走って、足回り全体は馴染んできたと感じるが、どうしても???となる違和感がある。それは主に下記3点だが、この他にもそれに起因した症状がいくつかあって、解消できなかった。
- リアの車高が明らかにリア側に沈みすぎている。
- リアのガタツキが直らない。Rがきつめのコーナーでリアから異音が聞こえる。
- 直線で詰まったように走る。直進からコーナリング移行時のステアリングが重い。
このように見た目、コーナリング、直進安定、操舵感、音など車体やパーツの性能、相性によるものとは思えない「はっきりと体感できる性能の悪化」を感じていて、リアは絶対的にスプリングの調整範囲に問題があると確信してきた。アライメント無用と言ってたが、それも疑わしい。どんなサスペンションでも交換することで車体のジオメトリは必ず変化する。ノーマルにだって個体差や調整範囲が必ずあるのだ。
このままではせっかく競技用を前提にメーカーで特注開発までされたサスペンションシステムの性能が台無しだ。購入前に分かる範囲で調べていたが、こんなボロいサスペンションシステムではないはずだ。
できる範囲で自分なりに調整してみることでそれなりに調整前後の違いはわかる。
実測とノーマル比較で現状の車高設定を確認
リアの車高が下がりすぎているのでないかと考えて実測してみると、地面からの高さには明らかに差があり、リアはフロンに比べてホイールベース間でリア側が12〜15mmほどボディーが下がっていた。ボディー底部のサイドステップの高さから違いが出始める。
(写真に赤線を入れてわかりやすく地面、車軸中心(フロントが基準位置)タイヤ上部位置(フロント基準)で見るとその高さがわかりやすい。
これはほぼ同じ位置に駐車したどノーマルの状態。いつでもなにかの施工前と後の違いがわかるようにできる限り定点を決めて撮影している。一見リアが低く見えるがフェンダーアーチの深さが違うだけで、車体は水平だ。
前後を拡大撮影すると更にわかりやすい。
リアの車高調整を行う
ショック側のアジャスタを調整する。計算上は最大で10mmほどショックの全長が現状より長くなるようにする。アジャスタを緩めてケースを回してみて、実測しながらあたりをつけてみると、約8〜9mmほどで良さそうなので一旦これで決めてみる。
拡大するとこうなるが、どのくらいの範囲で調整するか目安にするために目印をつけて、アジャスタを何回回すかで決める。
次にコイル側。ここは分解してみてすぐにわかったが、取り付け部分の車体側とコイルがダイレクトに触れていた。
標準設定ではガタツキ防止、異音防止なども兼ねて、少々柔らかさは出るかもしれないが、プラスティックや硬質ラバーを挟むのだが、これがなかったのだ。その分の厚みが差し引かれて設置されたのが足回りに違和感を感じていた主な要因、1と2の原因だ。
ここはシビアにダイレクトに路面から伝わってくる情報を体で感じ取るために、サーキット走行などを前提にすると緩衝材は挟まず、ダイレクトに設置する場合もある。
今回はどうするかちょっと考えたが、緩衝材が見当たらないのでアジャスタを調整して全長が約8.5ミリくらい(垂直にバネを持ち上げる方向)長くなるように調整した。
ここまではうまく行って、高さもいい感じに収まったのだが、なんとリア側の減衰調整用ダイヤルをつけるときにオーバートルクで締めて、細く小さな調整軸をねじ切ってしまった!このままでは減衰調整ができないし、おそらく本体ごと分解修理するか、リア側だけ買い直すしかない。
久しぶりに「やってもうた〜〜〜〜〜〜〜。」と頭を抱えて塞ぎ込んだ。一ヶ月前に取り付けた新品だったのになあ…orz。
まあ、しかし一番違和感を感じていたステアリングに影響する部分が今日の作業では解消していない。ここはFD3Sでいつもお世話になっている堺の某専門家(業界ではあまりにも有名)に相談しようと思っていたので、まずはリア側のダンパー修理or交換から始める。
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