
TRUST(トラスト) GReddy 【エアインクスキット】SZ-S022 スイフトスポーツ ZC33S K14C FF MT/AT対応
交換前は効果を疑っていたZC33Sインテークフィルターの交換
正直言って、エアフィルター側をパイプごと交換してそこまで効果に違いがあるのか?そう思っていた。なぜかといえば今までほとんどFDしかイジってこなかったし、以前乗っていたA4に関しては何気なくインテークフィルターを交換した程度。
FDに関してはできればエアフィルターは無いくらいの方がいい。しかしそれだとダイレクトにタービンにエアを吸い込んでしまうので、タービン保護のためにHKS製を装着している。
逆にインタークーラー周辺のパイピングは極力曲げによるエアの抵抗を減らして、なるべく太めのパイピングで処理した方が、明らかに吸気温度にも差が生じ、格段にレスポンスが向上する。一番効果があったのはインタークーラーからサージタンクに繋がらパイピングを70φから80φに交換したときだった。いつもの高速コースを走っていてもあきらかにエンジンの吹けがよくなり、吸気温度は10度近く下がった。おそらくパワー的にも何馬力かは上がったのではないかというくらいの体感だ。

また入口側の空気抵抗や吸気温度を下げたところで、タービンで圧縮すれば当然エアは高温になるからインタークーラーで冷却する。その後一定の低温で混合気になったほうがいいに決まっている。実際の話し、これがNAだと違うと思う。吸い込みからそのままインジェクター付近まで空気をいれるときは、流速もある程度トルクにも影響するだろうから、インテークパイプでチャンバー効果をもたせるなどの理論も効果を期待できる。これはシビック時代の経験からも言えると確信があるが、ZC33Sはターボエンジンだ。そう考えると余計に吸い込み側などロスなくタービンに任せて吸い込んだ方がいいのではないか?
GReddy エアインクスキットSZ-S022選定理由
今回のZC33Sでは、当初インテークシステムの交換は予定外だった。一応抵抗を軽減する目的でTM SQUARE製のスポーツインテークフィルターに交換しただけだった。
各チューニングショップやタイムアタック目的で製作されたハイエンドチューンを見ても、筒型のフィルタに置き換えて、金属製のパイプで吸入抵抗を軽減しているくらいだが、パイピングを長くして、なるべく吸入の際に熱いエアを吸わないように工夫しているものもあれば、割と短めのパイピングで処理しているものまで様々。
一応、最終的にはECUまで書き換える予定もあるので、念の為プロの意見も聞いてみようと思って、Complete Speedで足回りを発注するときに意見を聞いてみた。
いままでデモカーにもいろいろなパーツを取り付けて試してみているので、最適なチョイスもお薦めがあるのでは?そう思った。
そして担当してくれたOさんに聞くと「どこのメーカーの製品もそれぞれ特徴はあるが、実際にそこまで大きな差はないと思う」とのことだった。ただ、吸い込みにいくら予算をかけるのか?そこもポイントになるのでコスパと作りを考えると、トラスト製品がノーマルパイピングの流用で吸入効率も考慮しており、一応エンジン側の遮熱板も付属している。フィルタの性能もいい。ということで、その場でGReddyのSZ-S022に決めて発注した。
取り付けも簡単30分以内で完成

ノーマルのエアクリーナーボックスやヘッドカバーを取り、バンパー付近から伸びているインテークのパイピングは流用するため残すが、インテークシステムの取り付けでややレイアウトの変更となる。この時点でタービン側に直接エアフィルターをつけてみたらどうだろう?そう思ったがコンピューターなども絡むと思うので、やはり直付けはよくないだろう。

これがエアフィルター。形状も工夫されていて性能も良さそう。某チューニングパーツメーカーから販売されているものに似てるなと思った。OEMかもしれない。AIRINXになってからトラスト製もありだなと思うようになった。

取り付けパーツ。遮熱板も付属しているが、見た目にもサイズが小さい。これはいずれサイズも素材も変更してカーボンやサーマルブランケットを流用して自作しようと思っている。

取り付けも簡単。パイプもバフ仕上げできれいだが、見た目をもう少し良くするには更に磨き上げることもできるだろう。

ここにエアフロを取り付ける。やはり温度や吸入量などをコンピュータに送って処理しないと燃料の調整もできないだろうから、これも重要。

ノーマルのパイピングもレイアウトを変更してすべての取り付け完了。これに遮熱板をつければ完璧。所要時間は30分以内のお手軽チューニング。
ここまでつけてしばらく走ってみたが、やや問題があることもわかってきた。おそらくこのままではエアフロとフィルタまでの距離が短すぎる。エアを吸い込むときに明らかにレスポンスが悪くてバルブ音もそのタイミングが引っかかる。

赤丸部分の隙間がどうしても気になるところ。バンパーからエアを送ってもフィルタまで距離がありすぎて効果が減少する。フィルタとエアの出口を囲むケースをチャンバー効果を意識して加工設置すれば多少は効果が向上するかもしれない。
これはもしかするとTM SQUAREの意見が最も信憑性があるかもしれないし、LAILEのようにパイピングを延長加工する。あるいはフィルタ部分を密閉ボックスに入れる形状に改造して、そのボックスまでフロントからエアを送り込むような設計に変更したら変化があるのではないか?いずれにせよ市販パーツだけで仕上げるという当初のテーマとはことなってくるが、市販製品プラスお手軽工作のDIYなら許容範囲かとも思う。
ZC33Sは乗っていて思うがチューニングベースとして楽しむには本当にお手軽でいいクルマだ。本体価格も新車のうちから200万ほどで購入できるし、チューニングパーツも各メーカーやショップがふんだんに用意していて、その価格帯もレンジが広くて無理なく予算や走るステージに応じて楽しむことができる。
FDではハイエンドチューンまで到達して20代のころに実現できなかった夢がかなった。今は一服して貧乏だったあの時代を思い出して、自分の手で、そして限られた環境や最小限の工具を工夫しながら車を仕上げていく。そういうチューニングライフを楽しむ。今も昔も基本的に考えは変わっていないが、少しだけ金銭的も余裕が持てて、家族の理解もあり、当時は敷居が高かったショップにも気兼ねなく相談できるし、知識も増えた。
明らかに走行性能に影響が出たり、自分の手に終えないところは無理せずプロに任せて時短と完成度の向上を目指す。そんな感じでやっていこうと思う。
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