2024年2月16日、納車日。ZC33Sのチューニングの第一弾。マフラーの取り付けを行った。
スイフトが納車されたのは2024年2月16日。スズキアリーナを覗いて1ヶ月後には納車されたので、昨年購入したスバル360に続いてのスピード納車だった。
発注後はすぐに初期チューニング用のパーツ手配を始めていて、ZC33Sチューニングプランに沿って発注していたTM SQUARE の「コンプリートマフラー R-60」は何と発注から3日で納品されていたので、屋根裏に保管しておいた。スイフトは現役で人気のチューニングベースだけあって、パーツも豊富で、その入荷も早くていい。
取り付けは他の車でも色々とお世話になっている自宅近くの自動車修理工場にお願いして、納車日のうちに取り付けてくれるように時間を空けておいてもらった。
実はスイフトを納車したままのフルノーマル状態の写真は3枚しかない。

TM SQUARE 「コンプリートマフラー R-60」の選定理由
マフラーの選択理由は、まず一本出しで、全体的な排気効率の向上と軽量化だ。将来的にECUチューンまで視野にいれているので、それにも対応した製品を選んでおきたい。音には特にこだわらなくて、メーカー側でコンセプチャルに仕上げているセンスに委ねて信頼してる。
メーカーやブランドを決定する際もその車種に特化したチューニングか何らかの大規模コンペテンションで高成績を残している実績を重視している。こういうショップはまず性能にこだわり、サウンドなどの副産物は後から調整する手法で、オリジナルの製品を開発している傾向が強くて信頼できる。そう思っている。
余談だが、私は過去に某有名ブランドでワンオフマフラーを製作したり、他にもマフラー製造の工場や会社などで現場を見聞きしたり、取材した経験もあるが、この経験では例え小さな町工場であっても、競技を実践して車作りをしている職人やマネージャーのいるところ、その競技現場と作業者が近い関係にある方がマフラーに限らず信頼できる高性能なパーツを製作しているという実感から、あらゆる物事の選定の際に重視するポイントにしている。
TM SQUAREは田中 実さんが設立チューニングブランドで、スイフトに特化して筑波でもトップの成績を出しており、何とZC33Sで1分切りを達成している。その他私がホームコースに設定した鈴鹿ツインやセントラルなども攻略した際のセッティングなどを細かく解説していた。田中さんはFDのチューニングを始める際にもタイヤレビューやドラテクなどかなり参考になったドライバーの一人で、チューニングの考え方やパーツ選定のポイントなどもドライバー視点から理論的でわかりやすい。
ショップ情報:TM SQUAR
マフラー装着開始
納車の2週間も前に早々に納品され、屋根裏にしまっておいたマフラーは3ピース構成で、納車前日には自動車工場に運び込んでいた。信号一つ渡れば行けるところなので、こういう作業のときはかなりありがたい。メカニックのTさんは昔からの車好きで、チューニングショップでのメカニック経験もあるので、この手の作業も慣れたもの。

前日に運び込んで、軽トラの荷台に保管されていたマフラーとその部品。

さっそくリフトアップ開始。新車で納品したてのスイフトはフルノーマルからわずか30分ほどでこの状態。

マフラーはストレート構造で右側一本出しになるため、左の空きスペースには同じくTM SQUARE製の牽引フック(画面左)を装着する。同時についでだがフロントフック(右)も装着。フロントはLAILE製。
一本出しのマフラーだとバンパーの大穴が目立ってしまうが、こらならアクセントにもなるし、実用的でもある。
サーキットでは牽引フックを取り付けていないと走行許可が得られないところもある。
TM-SQUARE 牽引フックKIT(ZC33S用) TMTH-R01

初めて見たZC33Sの下回り。最近の車はアンダーパネルとかも標準になってますねえ。ライトウエイトコンパクトというか、この車は元が1トン切りと軽いけど、マフラーも構造が単純なわりに溶接やパイプのベンディングは精度の高さや仕上がりがFDの発売されてた時代とは比較にならない。これでいてノーマルは静かそのもの。ZC33Sはエキパイがないので、ほぼストレート。競技やチューニングの方向性次第ではリアのみ交換という選択も十分ある。それならファッション性とか音質も多彩にあるから選びがいもある。

ストレート構造のセンターパイプには太すぎるほどのトンネル。排熱や構造上の強度的な部分も考慮されているのか。それにしても最近のマフラーはノーマルでも材質や部品の精度も高くて加工もきれいです。太い太鼓なのでここでかなり消音できている。

リアを外した。作業環境さえあれば作業そのものも簡単だそう。でっかい太鼓(サイレンサー)だ。FDに比べていろんなとこが整備性がいいということ。それは私も納得。中に水が溜まってて、チャプチャプと音が鳴ってた…。

センターパイプを外した状態でTM SQUAREのマフラーと比較。上がTM SQUARE製。美しい仕上げで太鼓の太さもかなり小型パイプはフロントの出口すぐからテーパーで大口径化されており、全体的に重量は13.1kgに抑えられている。ノーマルは16.5kgなので3.4kgの軽量化となる。

右がTM SQUARE製。ステーの付け方、太鼓部分の補強などノーマルと比べて違いもわかりやすい。パイプの太さも一目瞭然。太さは名称が示す通り60φ。

フランジから見るとノーマルとの口径差がわかりやすい。ZC33Sはタービン直後触媒で、フロントからテールまで太鼓の抵抗以外はほぼストレートの構造。リアの太鼓で更に抵抗を減らし、エンドで更に口径を拡大させる構造で高回転域での排気増大に貢献する設計。ZC33Sはターボ車なのでNAに比べるとこのようなほぼストレート構造でも音量はかなり抑えられている。

フロントパイプを外。Tさん曰く「ZC33Sはものすごく作業しやすい作り。」触媒の抵抗がどの程度あるのかも気になり、データを参照しながらTM SQUAREが公表しているでデータから見て考察。


フロントパイプを比較。上がTM SQUARE製。絞り、拡大と詰め方や長さなどもノーマルとの違いがわかり、ベンドも美しい。

触媒に接続。本当に下回りの作業は楽々。フィッティングもよくて付けていくのは作業もサクサク早い。

続いてセンターパイプを接続。ここもフィッティングはピッタリ。ガスケットなどはノーマルを流用。

センターパイプが収まると作業も半分以上が終了。ここまでで作業開始から約30分。あっという間。トンネルもガラガラでスッキリ。こう見るとトンネル部分の補強もわかりやすい。

リアのユニットもサクッと取り付け完了。外すときはテールのエンドを外さないと、バンパーの丸穴に干渉するが、TM SQUARE製はエンド部分もシンプルで80φの構造なのですんなり取り付けできる。

私は機能性パーツにはビジュアルは求めないので、Simple is best !で形状を含めてエンドの処理も気に入ってる。バンパーは私が下回りを覗いてみた印象ではパラシュート効果などもあまり無いように思えた。しかし、立体感がイマイチなのは気にもなる。カットするか、エア抜けを良くするための加工を行うかも含めて今後の課題にしたい。純正を加工したほうがリーズナブルでフィッティングや色もそのままなので、その方向かな。
TM SQUARE 「コンプリートマフラー R-60」の効果とサウンド

マフラーの交換が完了した翌日、早速いつもFD3Sのホームコースとしている大阪南部の片道60数キロの往復。
ストレート、トンネル、中高速と多彩なコース。ZC33Sは今日からが慣らし運転で1,000キロまで3,000回転、その後オイルを交換して更に2,000キロを3,000〜3,500回転ほどで鳴らすので低速ギアで3,000回転付近まで回しながら、基本的には燃費運転みたいな領域なので、データから見た10PSほどの差もあまり実感はなく(というよりノーマルでは数百メートルしか走らせていない)まだまだ今後のフィーリングで調整していく範囲も変わってくると思う。

テールエンドはきれいな処理。TM SQUAREの彫り込みロゴが施されている。さりげなくていい。サウンドは、3,000回転くらいでやや音量も増してくるが、想定していたくらいの中高音が抜けていく感じ。いつもFDの高周波サウンドを聞き慣れているので割と静かに感じる。3,000以下では静かなもの。もう少しテーパー加工して大径にすればもっと静かになる。

リアから見た印象ではまだ足周りは全てノーマルのままなので車高の高さやタイヤの幅をおいといて、リアバンパーはリア正面から見ると黒い部分をカットしたほうがエアの流れ的に良さそうな感じはするが、それは車体側の形状、構造にもる。
余談だが私は牽引フックを付けたままにしておくのはどちらかと言うと嫌い。今までの車も必要なときだけつければいいので、サーキットでもそうしていたが、今回は前後共に赤い可倒式のシャックル形状のものを常設とした。このほうがコンパクトスポーツっぽいかな。とかどうせ外観は機能面も重視しながらも少しビジュアル的に派手になるだろうし。今後の検討課題。
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